毎日3回の食事の後にきちんと歯磨きをしているのに、どうしても虫歯になってしまう・・・こんなお悩み、ありませんか?
歯磨きの仕方は、多くの人が「本当に正しいかどうか分からないけど、とりあえず磨かなきゃ!」といった”曖昧な自分なりのやり方”で磨いているケースも多く、自己流の方法で歯を磨き続けていると磨き残しや磨き忘れが発生し、虫歯の原因になってしまいます。
自己流の歯磨きは虫歯を治した後も継続されてしまうため、せっかく虫歯を治したのにまた虫歯になってしまうという悪循環が繰り返されてしまうというデメリットがあります。
正しい方法で歯磨きを行うことは、毎日継続して歯磨きを行うこととともに虫歯予防の基本であり、虫歯を防ぐための最も重要な項目となります。
今回は、正しい歯磨きの仕方と間違っている歯磨きの仕方、そして歯磨きに関する知識や自分にあった歯ブラシの選び方をご紹介します。歯磨きの効果を高める歯磨き粉に関しての情報も記載していますので、ぜひ、ご参考になさってみてくださいね。
目次
正しい歯磨きの仕方
①歯ブラシは軽い力でペンを持つように
歯磨きをするときの歯ブラシの持ち方は、「軽い力でペンを持つようにする」ことで、余分な力が歯ブラシに伝わるのを防ぐことが出来ます。
歯ブラシを持つときにはペンを持つようするのが基本ですが、それでも余計な力が入ってしまう方は、さらに人差し指と親指のみで歯ブラシをつまむように持つ方法も有効です。
歯ブラシの持ち方で大切なのは、歯を磨くときに歯ブラシの毛先が寝ないようにするという点です。歯を磨くときには歯ブラシの毛先が立った状態でしっかりと歯が磨けているかどうかをまず確認しましょう。
②力を入れて歯ブラシを持つのはNG
力を入れすぎて歯ブラシを持ってしまうと、歯ブラシの毛先が寝てしまいせっかく歯を磨いても歯ブラシの毛先が歯の表面の汚れを落としづらくなってしまいます。
また、歯ブラシを持つときに力を入れすぎてしまうと、歯と歯ぐきの境目を磨くときに必要以上に歯ぐきを強く磨いてしまうこととなり、歯ぐきが徐々に後退して歯ぐきが下がるという状態になってしまいます。
歯ぐきが下がって歯の根っこの表面部分が露出してしまうと、刺激に敏感になってしまい知覚過敏などが引き起こされる恐れがあります。
更に歯ブラシを力を入れすぎて持つことは、歯の表面組織であるエナメル質を傷つけることにも繋がってしまいます。過度な力を加えた歯磨きを続けてしまうとエナメル質に傷がつき、そこにプラーク(歯垢)や食べかすが入り込みやすくなり、虫歯になりやすい状態になってしまいます。
歯ブラシを持つときには、毛先を寝かさないようにしてペンを持つようにするということを守るようにしましょう。
③虫歯になりやすい箇所を意識して磨くことが大切
正しい歯磨きをする上でもっとも大切なことは、「虫歯になりやすい箇所」を特に意識して清掃する、という点です。
虫歯になりやすい箇所とは、
- 歯と歯のあいだ(歯のすき間の部分)
- 歯と歯ぐきの境目(歯周ポケットの部分)
- 奥歯のかみ合わせの溝(かみ合わせの表面の部分)
となります。
これらの箇所には、食べ物を食べたときの食べかすや、プラークが溜まりやすいのが特徴です。歯を磨くときには、特に上記の3つの箇所を意識して清掃をすることで、虫歯になる確率を下げることが出来ます。
④基本的な歯磨きの仕方
実は、歯磨きの仕方にはこれが唯一、絶対に正しい方法というものは存在していません。ただし、歯磨きには前述したような歯ブラシの正しい持ち方や、基本的な歯磨きの仕方があり、これらは効果的に歯の汚れを落とすブラッシング法として有効な方法となります。
基本的な歯磨きの仕方としては、
- 歯ブラシの毛先を歯の表面に対して90度になるように軽く当てる
- 歯ブラシを小刻みに前後に動かして、一箇所あたり20回(10往復)磨くようにする
- 歯と歯ぐきの境目は、歯ブラシを45度の角度にして優しくマッサージするように磨く
以上の3つのポイントを守りながら歯を磨くことにより、効率的・効果的に歯の汚れを落とすことが出来ます。
⑤前歯などの磨きにくい場所は歯ブラシを縦にして磨く
歯磨きをするときには、磨きにくい「前歯」や「前歯の裏側」といった場所を磨く際に「歯ブラシを縦にして磨く」ようにすると歯の汚れを落としやすくなります。
また、歯を磨くときには横方向に動かすだけではなく、「歯と歯のあいだの汚れをかき出すようにして縦方向に歯ブラシを動かす」というやり方もプラークや食べかすを落とす方法として有効です。
さまざまなブラッシング法
歯磨きの仕方には絶対に正しい方法というものは存在しませんが、ここでは、効率的・効果的に歯を磨くための指標となるさまざまなブラッシング方法をご紹介します。
①バス法
バス法では、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当てるようにして歯を磨いていきます。やわらかく小刻みに歯ブラシを動かし、歯を1本ずつ磨くのがコツです。
バス法は特に歯と歯ぐきの歯周ポケットの溝に溜まった汚れを落とす効果があります。
②スクラッビング法
スクラッビング法では、歯ブラシの毛先を歯に90度になるように当て、歯を磨いていきます。
毛先が歯と歯の間に入り込むように軽く歯ブラシを押し当て、小刻みに左右に振動させながら歯を1本ずつ磨きます。歯のかみ合わせ部分を磨くときも同様です。
スクラッビング法は歯の表面の汚れを落とす効果があります。
③フォーンズ法
フォーンズ法では、上下の歯を軽くかみ合わせながら、歯ブラシの毛先を歯に90度になるように当て、円を描くようにして奥歯から前歯に向かってグルグルと歯ブラシを回しながら歯を磨いていきます。
上下の歯をいっしょに磨くようにしてグルグルと円を描きながら歯ブラシを移動させましょう。
磨き残しを落とす仕上げ磨きとしての効果があるほか、乳幼児やご高齢者の方が歯を磨く方法としても適しています。
④ローリング法
ローリング法では、歯ブラシの毛先を歯に90度になるように当て、円を描くようにして奥歯から前歯に向かってグルグルと歯ブラシを回しながら歯を磨いていきます。
ローリング法は一見すると前述したフォーンズ法と似ていますが、フォーンズ法が上下の歯を一緒に磨く方法であるのに対して、ローリング法は上下どちらか一方の歯を磨く方法となります。
ローリング法は歯の表面汚れを落としながら同時に歯ぐきをマッサージする効果があります。
歯に悪影響を与えるNG習慣について
就寝前に歯を磨かない
毎日の歯磨きは1日3回の食後に行うのが原則ですが、この中でももっとも歯に良くない影響を与えてしまうのが、寝る前に歯を磨かないという悪習慣です。
歯の表面に付着した細菌は、虫歯を引き起こすミュータンス菌や虫歯の穴を深く大きく広げてしまうラクトバチルス菌といった菌を始めとして、寝ている間にお口の中で増殖するという特徴があります。
このため、就寝前に歯を磨かないと、歯に付着した食べかすやプラークの中に含まれている糖質が虫歯菌のエネルギー源となり、細菌の活動が活発化して虫歯になりやすくなってしまいます。
また、就寝中はお口を殺菌し虫歯を修復する作用をもたらす唾液の分泌量が減るため、特に虫歯になりやすい時間帯となります。虫歯を防ぐためにも、就寝前には必ず歯を磨くようにしましょう。
ダラダラ食べをしてしまう
虫歯菌であるミュータンス菌や、虫歯を広げて深くしてしまうラクトバチルス菌といったお口の中の細菌は、食べ物に含まれている糖質をエネルギー源として活動しています。
そのため、日常的にごはんや麺類・パン・パスタやそして砂糖が含まれている甘いお菓子や清涼飲料水などを食事以外の間食やおやつとして摂取するダラダラ食べの習慣があると、自然と虫歯菌を始めとしたお口の中の細菌にエネルギー源である糖質を供給する形となり虫歯になりやすい状態になります。
日常生活では出来るだけ間食を控え、食事は決められた時間にのみ摂ることを心がけましょう。
自分に合った歯ブラシの選び方
歯ブラシを選ぶ際には、力が強くどうしても歯ブラシを強く握ってしまう人はふつうかやわらかめの歯ブラシを選択し、力が弱くて上手く歯の汚れを落とすことが出来ない人はふつうかかための歯ブラシを選ぶようにしましょう。
力が強い人がかための歯ブラシを使うと歯を傷つけてしまう恐れがあるほか、力が弱い人がやわらかめの歯ブラシを使うと効果的に歯の汚れを落とせなくなってしまいますので、注意しましょう。
おすすめの歯磨き粉
「研磨剤不使用」で「成分が強すぎない」歯みがき粉
市販されている歯磨き粉の多くは歯を白くするための研磨剤が配合されていますが、研磨剤は歯の表面を削って歯を白くする成分であり、歯にとっては良くありません。
また、市販の歯磨き粉の多くに含まれている界面活性剤やフッ素は、汚れを落とすための成分や虫歯予防のための成分など、人間にとっては刺激が強すぎる物質が含まれています。このように強い成分が入った歯磨き粉を慢性的に使い続けることが健康被害に繋がる可能性が指摘されています。
研磨剤不使用で成分が強すぎない歯みがき粉を選ぶようにしましょう。
歯科医師が推薦する「バイオジェニックペースト」
現在、日本国内の多くの歯科医院で、機能性歯磨き粉のバイオジェニックペーストが推薦されています。
バイオジェニックペーストは天然由来成分100%で作られた歯磨き粉で、研磨剤不使用なのに歯の汚れをしっかり落とすという特徴があり、世代を問わず多くの方が安心・安全に使うことが出来る歯磨き粉としてバイオジェニックペーストを使用しています。
研磨剤不使用でもしっかりと汚れを落とす
機能性歯磨き粉のバイオジェニックペーストは、ミネラル塩に植物由来の抽出エキスを加え、さらに振動を与えて作られたバイオミネラルをふんだんに配合。
自然由来成分のバイオミネラルが持つ「pH10」の強いアルカリ成分が虫歯菌や歯周病菌などの細菌の活動を抑制し、歯の汚れを浮き上がらせてしっかりと落としてくれます。
高い還元力で口臭を予防
バイオジェニックペーストは、口臭の元となるお口の中の酸化(サビつき)を元に戻す高い還元力があり、酸化臭を防ぐため、口臭予防効果が期待出来ます。
また、お口の中で繁殖しやすい細菌である悪玉菌の増殖を防いで口腔内環境をリセットする働きがあります。
乳酸菌+酵母のチカラでお口の中の善玉菌バランスを改善
バイオジェニックペーストは、単に汚れを落とすだけではなく、お口の中の細菌バランスにも着目しています。
最先端のプロバイオバイオジェニクスを応用して開発された成分BRMS(バームス)を配合し、お口の中に存在している善玉菌が増えるのを助け、悪玉菌の増殖を抑制して口腔内の善玉菌バランスを優位にする働きによって、虫歯や歯周病になるリスクを下げることが出来ます。
また、お口の中の善玉菌が増えることで口腔内だけではなく、腸内環境もととのえることが出来、歯と全身を健康へと導くトータルケア効果も期待出来ます。
歯周病・虫歯対策は正しい歯磨きと優れた歯磨き粉で!
正しい歯磨きの仕方とおすすめの歯磨き粉についてご紹介しました。
毎日のブラッシングにおいては、まず最初に正しい方法で歯を磨くこと、次に歯や歯ぐきにとって良い作用をもたらしてくれる歯磨き粉を使うことが重要なポイントとなります。
特に、ブラッシングの際に使う歯磨き粉は、成分が強すぎると身体にさまざまな悪影響が及んでしまうことがあるため、出来るだけ自然の成分で出来ているものや歯や歯ぐきに優しいものを選ぶことをおすすめします。
毎日のブラッシングをより効果的に行うためにも、まずは正しい歯磨きの仕方をしっかりと覚え、それに合わせて優れた歯磨き粉を使い虫歯や歯周病を防ぎましょう。