「あっ！あの人素敵ね！でも、歯が汚いね・・・」
「あの人は歯並びさえ良ければ、完璧なのになあ・・・」
人と人がコミュニケーションする際には「口を開けて笑ったときの笑顔」でその人の印象が決まる、とされています。
ビシッとおしゃれな服を着こなし、お化粧が完璧でも、笑ったときに見える歯が汚い、銀歯がギラギラ光っているなど、口元の見た目の問題があると全体の印象が悪くなってしまうのです。
では、印象が良くなる「美しい歯の絶対条件」とはどのような歯を指すのでしょうか。
美しい口元になるためには、「歯が白い」「歯並びが綺麗」など、さまざまな条件があります。
ここでは、「美しい歯になるために必要な条件」そして「理想の歯を手に入れる審美歯科治療の種類」についてご紹介をさせていただきます。
歯の見た目や機能面でのお悩みをお持ちの方は、ぜひ、今回の記事をご参考になさってみてくださいね。
美しい歯の絶対条件とは
美しい歯の絶対条件とは、ひとことで言うと「口元が綺麗に見える歯」のことを指します。口元が美しく見えるようになるためには、以下の「審美的条件」を満たす必要があります。
［審美面で完璧な歯並び・美しい口元の条件］
完璧な歯並び
- 歯が左右対称に並んでいる
- 上下の前歯の中心が合っている
- 歯がまっすぐに生えている
- 奥歯でかむときにそれぞれの歯に均一に圧力をかけられる
- 上あごの前歯が下あごの前歯の上を2～3mm程度おおっている
美しい口元の条件
- 虫歯など、歯の病気がない
- 歯の表面がでこぼこしていない
- 歯にくすみや汚れがなく、健康的で自然な白さがある
- 歯ぐきが健康的なピンク色をしている
- 歯が大きすぎず、小さすぎない
- 笑ったときに口角が「キュッ」とひきあがる
「美しい歯」はメリットがたくさんあります
歯が美しくなると、見た目はもちろん、健康面においてもさまざまなメリットがあります。
歯並びが綺麗になることのメリット
見た目のメリット
・口元のラインがスッキリとして、美しい外観になる
・笑ったときの印象が良くなり、表情が明るくなる
・口元のコンプレックスがなくなり、自信を持って笑えるようになる
健康面のメリット
・ブラッシングがしやすくなり、歯垢（プラーク）が溜まりにくくなる＝虫歯になるリスクが減る
・歯垢が減るため、口臭の発生を防ぎやすくなる
・歯周病になるリスクが下がる
・かみ合わせが原因の肩こりや頭痛がおきにくくなる
・姿勢が良くなる
・食べものをしっかりかめるようになり、消化吸収が良くなる
・「歯を綺麗に保つ」という意識が高まり、お口の健康維持につながる
歯が白く美しくなることのメリット
見た目のメリット
・口元に清潔感がでて、良い印象を人に与えやすくなる
・笑ったときの印象が良くなり、表情が明るくなる
・お顔全体の印象がひきしまり、若々しく見えるようになる
・口元のコンプレックスがなくなり、自信を持って笑えるようになる
健康面のメリット
・「歯を綺麗に保つ」という意識が高まり、お口の健康維持につながる
「理想の歯」を手に入れる審美歯科治療の一覧
1.ホワイトニング（薬剤と光の力で歯を白く美しくする治療）
こんな方に適しています
- できるだけ短い期間で歯を白くしたい
- 歯を傷つけることなく白くしたい
- 面接や結婚式の日までに歯を白くしたい
ホワイトニングとは、過酸化水素水から作られた薬剤を歯の表面に塗り、特殊な光を当てて歯を白くする治療法です。
薬剤と光の作用により、歯の奥深くに浸透着色したステイン汚れも分解除去することができます。（※ 汚れの程度によってはホワイトニング治療の効果が現れにくいケースもあります）
ホワイトニングには歯科医院の院内で歯を白くするオフィスホワイトニングと、患者さんがご自宅でマウスピースとホワイトニングジェルを使って歯を白くするホームホワイトニング、そして上記2つのホワイトニングを同時に行うWホワイトニング（デュアルホワイトニング）の3種類の方式があります。
ホワイトニングのメリット
・歯を削ったりかぶせ物を使わずに歯を白くすることができる
・短い時間（最短で60分（※））で歯を白く美しくすることが可能
・ホームホワイトニングの場合、ご自宅で自分のペースで歯を白くすることができる（※ ホワイトニングにかかる時間は患者さんそれぞれによって異なります）
ホワイトニングのデメリット
・治療中や治療後に歯に痛みを感じる場合がある（ほとんどの場合、痛みは1日以内に治まります）
・虫歯や歯周病、無カタラーゼ症の方や妊娠中の方には施術ができないケースがある
2.ルミネアーズ（セラミックチップで前歯の歯並びを整え、歯を白くする治療）
こんな方に適しています
- ホワイトニングで歯を白くできず困っている
- 歯列矯正をせずに前歯の歯並びを整えたい
- できるだけ短い期間で前歯の歯並びを綺麗にしたい
ルミネアーズとは、陶器でできた極薄のセラミックチップを前歯の表面に貼り付け、前歯の歯並びを整えて歯を白く美しくする治療法です。
ルミネアーズは通常のラミネートベニア治療で使われるチップの約1/10の厚さの「進化系ポーセレン」という特殊なセラミックチップを使用するため歯をまったく、もしくはほとんど削る必要がなく、従来のラミネートベニアと比べると違和感が少ない、というメリットがあります。
ルミネアーズのメリット
・歯をまったく、もしくはほとんど削らずに治療できる
・極薄のチップを使うため治療後の違和感が少ない
・耐久性が高い進化系ポーセレンを使用するため、従来のラミネートベニアで発生しがちなチップの割れや欠けなどのトラブルがおきる確率が非常に少ない
・最長でも4回の通院で治療を終えることが可能
・ホワイトニングで良い治療結果が得られなかった歯でも白くすることができる
・チップを貼り付けた部分が虫歯にかかりにくくなる
ルミネアーズのデメリット
・歯そのものを動かす治療ではないため、大きな歯並びの乱れや全体の歯並びを直したい場合には適さない
・前歯のみの処置となるため、歯全体を白くするのには向かない
3.スナップオンスマイル（歯にかんたんに取り付けることができるウィッグ）
こんな方に適しています
- すぐに歯を白く美しい見た目にしたい
- 時間をかけずにすぐに歯並びを綺麗にしたい
スナップオンスマイルとは、歯に取り付ける着脱式のウィッグです。
患者さんの歯型をもとに作成した専用のマウスピースを歯の上に装着して使用します。
接着剤を使わないため、いつでも取り外し可能です。
スナップオンスマイルはホワイトニングや歯列矯正をしたくない方や、パーティーや面接、合コンなど、「ちょっと歯のおめかしをしたい」といったご希望がある方にオススメです。
スナップオンスマイルのメリット
・マウスピースを装着するだけで済むため、時間をかけずに歯の見た目を美しくできる
・歯を傷つけずに見た目を改善することが可能
・着脱式のため、食事や歯磨きの際に自由に取り外せる
・短期間で白く美しい歯の見た目を実現できる
スナップオンスマイルのデメリット
・着脱可能なマウスピースを取り付けるウィッグのため、根本的な歯並びを直すことはできない
・歯そのものを根本的に美しくすることはできない
4.インプラント（人工歯根をあごの骨に埋め込む補綴治療）
こんな方に適しています
- 食べものをしっかりかんで味わえるようになりたい
- 入れ歯やブリッジの使い心地が悪くて悩んでいる
- 自然な見た目の歯を手に入れたい
インプラントとは、ネジのような形をしたフィクスチャー（インプラント体）を患者さんのあごの骨に直接埋め込み、人工の歯根を作る補綴（ほてつ：人工物で補うこと）治療です。
インプラントは従来の入れ歯やブリッジとは異なり、埋め入れたフィクスチャーがあごの骨と非常に強固に結合するため安定性が高く、治療後は自分の歯とほぼ同じ感覚で使うことができます。
また、インプラント治療のバリエーションには片方のあごにつき4本または6本のみ（※）のフィクスチャーですべての歯（ブリッジ）を支える「ワンデイインプラント（オールオンフォー、オールオンシックス）」があります。
ワンデイインプラントは1日ですべての歯を入れることができ、フィクスチャーを埋め入れる本数もインプラントだけで歯を補う場合と比べて格段に少ないため、身体にかかる負担を軽減できます。（※ フィクスチャーを埋め入れる本数はお口の状態によってそれぞれ異なります）
インプラントのメリット
・埋め入れたフィクスチャーが人工の歯根になるため安定性が高く、食べものをしっかりかめるようになる
・上部構造にあたる人工歯がセラミックや人工ダイヤモンドでできており、天然の歯とほとんど変わらない見た目の白く美しい歯を再現できる
・残っている歯を傷つけることなく治療できる
・入れ歯のように取り外す必要がなく、基本的な歯のお手入れはいつもどおりのセルフケア（ブラッシングと歯間の清掃）で完了する
ワンデイインプラントのメリット
・1日ですべての歯を入れることができ、「歯がない期間」が存在しない
・フィクスチャーを埋め入れる本数が少なく、通常のインプラント治療で歯を補う場合と比べて身体にかかる負担が軽減される
・従来の総入れ歯のようにずれたりはずれたりする心配がない
・固定式のため毎日ブリッジを取り外す必要がなく、基本的な歯のお手入れはいつもどおりのセルフケア（ブラッシングと歯間の清掃）で完了する
インプラントのデメリット
・歯ぐきの切開やフィクスチャーの埋め込みなど、外科的な手術を必要とする（治療時には麻酔をほどこしますので痛みを感じることはありません）
・あごの骨の厚みや幅が足りない場合には治療を受けられない場合がある（骨造成によってあごの骨を増やすことで治療が可能となるケースもあります）
・喫煙者の方やアルコール依存症の方、糖尿病の方などには治療を適用できないケースがある
・治療後にケアをおこたってしまうと歯周病に似たお口の病気の「インプラント周囲炎」を発症するおそれがあるため、手術が終了したあとには歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける必要がある
・外科的な手術を行うため「100%安全」と断言することはできず、治療にはリスクがともなう（ただし、インプラント治療は手術で埋め入れたインプラントが10年後に問題なく機能していた確率が「95%」を超えており（2012年の調査時点）、きわめて安全ですぐれた義歯治療として世界中から支持され、高い評価を獲得しています）
5.歯列矯正（歯を動かして歯並びを綺麗に整える治療）
こんな方に適しています
- 歯並びやかみ合わせを直して口元を美しくしたい
- できるだけ目立たずに歯並びを直したい（マウスピース矯正）
歯列矯正とは、歯を動かして歯並びやかみ合わせを整え、口元を美しくする治療法です。
現在、日本で行われている歯列矯正にはさまざまな種類がありますが、主なものとしては透明で目立ちにくいマウスピースを使ってご自宅で矯正できる「マウスピース矯正（クリアライナー）」のほか、ブラケットという装置を歯に取り付けてワイヤーで固定する従来のブラケット矯正（スタンダードな矯正治療）の2種類の方式があります。
クリアライナーのメリット
・透明で目立ちにくいマウスピースを使用するため、矯正をしていることを人に知られずに歯並びを改善できる
・ご自宅で患者さんご自身で矯正治療ができる
・通常のブラケット矯正よりも治療時に感じる痛みが少ない
・従来の矯正治療よりも比較的短い期間で歯並びを直すことができる（※）
（※ 治療にかかる期間は患者さんのお口の状態によってそれぞれ異なります）
・従来の矯正治療と比べた場合、治療にかかる費用が比較的安く済む
（※ 治療にかかる総額費用は患者さんのお口の状態によってそれぞれ異なります）
ブラケット矯正のメリット
・歯を動かす力が強く、幅広い歯並びの症状に対応できる
クリアライナーのデメリット
・歯を動かす力が通常のブラケット矯正より弱く、歯並びやかみ合わせの大きな乱れを直すことはできない
・定められたマウスピースの装着時間を守らなかった場合、矯正の効果が半減したり、治療の成果がまったくでないことがある
ブラケット矯正のデメリット
・矯正器具が目立ってしまう
（現在はプラスチックやセラミックなど、目立ちにくい素材でできた器具もあります）
・治療中に痛みを感じることがある
・矯正器具がお口の中を傷つけてしまうことがある
・矯正器具を装着したあとは治療が終わるまではずせないため、矯正器具と歯のあいだに食べかすやプラークなどの汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病にかかるリスクが高くなる
・治療にかかる期間が長い
（平均で2年から3年、長ければ4年以上の治療期間が必要となるケースもあります）
【美しい口元を実現し、お口のコンプレックスを解消する】
「美しい歯の絶対的な条件」および「理想の歯を手に入れる審美歯科治療の種類」についてご紹介をさせていただきました。
歯並びの乱れや歯の汚れ、くすみがある場合でも、審美歯科治療を受けることで「美しい歯並び」と「白く綺麗な歯」を実現でき、その方が持つ「本来の魅力」をひきだすことができます。
もし現在、口元の見た目でお悩みをお持ちであれば、ぜひ、審美歯科治療をお受けになり、お口のコンプレックスを解消することをおすすめします。
