はじめに

みなさんは人前で大きな口をあけて思いきり笑うことができますか？
歯並びが悪いのをキレイにしたいけどどんな風に矯正するのか、どんな方法があるのか・・など不安が多いものです。

矯正と聞くと、金属のワイヤーを歯の表に装着するブラケット矯正を思い浮かべますが、最近では目立たない矯正法も出てきています。

また、健康保険が適用される場合もあるようですね。
前もってこういった知識を頭に入れておけば、歯科矯正に対するイメージがより具体的になるでしょう。

矯正したい方は見た目の美しさを手に入れたいというのがもっと大きな動機でしょう。
ですが、矯正するということは審美的な意味合いだけでなく、歯の健康を維持したり、消化吸収をよくするなどさまざまなメリットがあります。

そんなメリットを知れば、歯科矯正に迷いがある方でも積極的に望めるはずですよ。

 

悪い歯並びとは？

叢生

まず、叢生とはいわゆる乱ぐい歯のことで、あごに比べて歯が大きいため歯並びがでこぼこになったり、重なり合ったりしているものを言います。
ブラッシングの際に歯ブラシが届きにくいので、歯周病や虫歯になるリスクが高いと言われています。

上顎前突

これはいわゆる出っ歯のことです。
上の前歯が前方に強く傾いていたり、上あごの歯全体が前に出ているものを言います。
原因には上あごが発達しすぎたり、前歯の角度が異常である、下あごが発達不足、指しゃぶりなどがあります。

下顎前突

これはいわゆる受け口のことで、上の歯に比べ下の歯が前に出ているものです。
奥歯に虫歯ができやすく、タ行やサ行が発音しにくくなります。

過蓋咬合

過蓋咬合とは上と下の歯の重なる部分が深い状態のことで、下の歯が見えないほど深く噛みこんでいることもあります。
この場合は深く噛みこんだところが歯肉を傷つけてしまったり、歯と歯が接触しているところに噛む力が強くかかるため、歯が擦り切れやすいです。

空隙歯列

これはいわゆるすきっ歯のことで、食べ物が歯の間に挟まりやすいです。
あごの大きさに対して歯が小さすぎたり、歯の数が少ないため隙間だらけになっています。

開咬

これは前歯が開いてしまい、上下の噛みあわない状態を言います。
前歯が開いているのでものをしっかり噛み切れません。
これは指しゃぶりや口呼吸などが主な原因と言われています。

 

歯科矯正の方法とは？

ブラケット矯正

歯科矯正で最も一般的な方法がこのブラケット矯正です。
歯の一つ一つにブラケットと言われる装置を付け、そこにワイヤーを通すことで矯正していくものです。

この矯正法のメリットは歯並びと噛み合わせを全体的に改善することができ、0.1ミリもの単位でそれぞれの歯を矯正できる点です。
さらに、十分な実績がすでにあるためもっとも信頼性の高い矯正法と言えます。

ただ、デメリットもあります。
金属製のブラケットが目立つので見た目が悪い点があります。
ただ、透明のブラケットを使う方法もあるにはあります。

さらに、ワイヤーとブラケットの隙間に歯垢や食べかすなどが詰まりやすいので、日ごろからちゃんとケアしておかないと虫歯になりやすいです。

マウスピース矯正

次にマウスピース矯正があります。
これは最近行われるようになった矯正法です。
海外とは違い、日本で行われているマウスピース矯正は症状が軽いものに行ったり、ワイヤー矯正である程度矯正してから使用することが多いようですね。

アメリカではすでに1998年にこのマウスピース矯正が導入され開発が進んでおり、治療に積極的な歯科医師が多いので技術が飛躍的に進歩しています。

簡単なものから難しいものまで治療できるという報告が増えてきたため、ワイヤー矯正と比較してもメリットが多いということが分かってきました。

現在、世界中でマウスピース矯正を行っている患者の数は250万人以上にもなるというから驚きです。
日本でも抜歯した症例や、本来であればワイヤー矯正するべき患者さんでもマウスピース矯正で対応できるようになっています。

さらに、定期的に矯正歯科の歯科医師のためのセミナーなども開催されています。
このマウスピース矯正のメリットは食事や歯磨きの際に取り外せることです。

なので、マウスピースに食べかすが詰まるのを防げ、歯磨きもしっかりできるのでお口の中を清潔に維持できます。

 

また、金属アレルギーの方でも安心して行えます。
金属を使ったブラケット矯正だとワイヤーなどによってお口の中を傷つけてしまい、口内炎ができやすいデメリットがあります。
ですが、マウスピース矯正だとそういったことを防げます。

ただ、マウスピース矯正にもデメリットはあります。
虫歯のリスクが高まることです。

マウスピース矯正だと長時間マウスピースをつけておかねばなりません。
歯磨きの際はマウスピースを外しますが、装着している間は唾液が流れにくくなるため、そうでない時と比べると虫歯になるリスクが高まります。

また、数週間ごとに歯型を取ってマウスピースを作るという方法を選んだ場合は、ワイヤー矯正と比べて通院頻度がアップします。

ただし、これについてはどんなマウスピースを使うかによって変わるため、自分のライフスタイルに合った無理のないマウスピースを選ぶといいでしょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか？
歯科矯正にはさまざまな種類がありますが、歯科矯正することによって以前より積極的な性格になれた、メイクするのが楽しくなった・・など、精神的にもメリットがあるようです。
また、歯並びが悪い時はあまりファッションなどにも興味がなかった女性が、矯正したことでファッションにも興味が出ておしゃれになった・・などもということも耳にします。

つまり、歯並びがキレイになったことでそれまでのコンプレックスが解消され、見た目だけでなく精神的にまでキレイになったということでしょう。
歯並びがいいことで悪いことは一つもなく、いいことしかないと言えます。

もし今歯並びが悪いと悩んでおられるのであれば、ぜひ歯科矯正について情報を集めていただき、治療を検討していただければと思います！
みなさんが人前で思いきり笑える日がくることをお祈りしています！