歯周病はお口の健康の最大の敵と言ってもよく、歯がぐらついたり、口臭の原因になったり、最終的に歯が抜けてしまうこともあります。
ここではそんな怖い歯周病の原因となる悪習慣や正しい対策法についてご紹介してみましょう。
日ごろの悪習慣を改善するたけで、歯周病になったり、進行するのを食い止めることができるはずですよ!
目次
歯周病の原因となる悪習慣とは
クリニックに行かない
これは非常に根本的なことだと言えますが、もっとも重要なことでもあります。
クリニックに定期的に行くことで歯周病になっているか、進行しているかどうかを知ることができます。
さらに、プラークが歯石になったのを取り除くこともできるため、クリニックを受診しないという悪習慣がある方は意識的に通院するようにしましょう。
もし、ご自分にも当てはまる・・と思った方はできる限り早くクリニックを受診して対策を取り歯周病にならないように努めましょう。
煙草を吸う
歯周病の原因となる悪習慣で代表的なものとして喫煙が挙げられます。
歯周病とは歯ぐきのプラークが影響して炎症を起こしてしまい、出血することもあります。
ですが、たばこを吸うと歯ぐきの中の毛細血管が収縮するため歯ぐきに栄養が届かず抵抗力が落ち、気づいたら歯周病が進行してしまっていることになりかねません。
さらに、歯ぐきの中の毛細血管の流れが悪くなるので、栄養が歯ぐきにちゃんと行き届かなくなるのは当然です。
お口の中の健康を悪くさせてしまうたばこは、できれば控えておいた方がよさそうですね。
口呼吸
口呼吸する方もお口の中が乾燥するため、唾液の量が減ってしまい歯周病になりやすくなります。
特に寝ている間は唾液の量が自然と少なくなりますが、それに加えお口の乾燥とともに歯周病が進行することがあります。
生活習慣になってしまっているのでやめるのは難しいでしょうが、できれば意識的に鼻で呼吸するようにしましょう。
食いしばりや歯ぎしり
食いしばりや歯ぎしりは、想像以上に力がかかっていると言われています。
あまりにひどいと、歯がひび割れしたりすることもあるようですね。
放っておくと歯周病になったり、虫歯になったりしますが、寝ている間の歯ぎしりは生活習慣なので簡単に治すことはできません。
なので、歯ぎしり防止用のマウスピースなどを装着しなおすようにしたり、ストレスが原因となっている場合にはストレスを解消できるように努めましょう。
ストレス
意外なことですが、歯周病とストレスには深い関係があり人間の体は強いストレスが加わると免疫力が下がってしまい、唾液の分泌量が減ると言われています。
歯周病とは歯周病が原因で起こる病気なので、免疫力が低下するとそれに対抗できません。
さらに、唾液は歯周病が増えるのを防いでくれプラークが付くのを防止します。
ですが、唾液の量が減ってしまうと歯周病になるリスクが高くなってしまうので、日ごろからストレスを解消できるようリフレッシュすることを心がけましょう。
間食することが多い
歯周病菌は口の中にある糖分を栄養分にして増えていくと言われているため、甘いものを一日に何度もだらだら食べ続けていると口の中に常に糖分があるので歯周病になりやすいです。
あまり噛まずに食べる
よく噛むことによって唾液がじゅうぶん分泌されますが、噛まないでいると唾液の分泌量が減少します。
唾液とは歯周病菌が増殖するのを防ぐ役割があるため、食事の際はよく噛んで食べるようにしましょう。
歯周病の正しい対策法とは
自宅でできる対策法
軽度の歯周病なら日ごろの歯磨きなどのケアだけで数日程度で改善されることが多いです。
ただ、歯磨きを1週間程度行っても全く改善が見られない場合にはその方法が間違っているかもしれませんので、クリニックで相談するようにしましょう。
さて、ここでは正しい歯磨き法についてご紹介します。
歯周病の最大の原因はプラークですので、どうやって除去するかが大切になってきます。
最低でも1日1回はしっかりと時間を取って歯磨きを行いましょう。
適当に歯磨きを何度もするより、ちゃんと1回行った方がより効果があると言われています。
また、デンタルフロスや歯間ブラシを使うのも効果的です。
歯磨きの際にこれらを合わせて使うことで磨き残しをより少なくできます。
デンタルフロスより歯間ブラシの方が汚れを落とせますが、歯と歯の間が小さい方の場合はデンタルフロスの方がよさそうですね。
最近ではネット通販などでも気軽に購入できるので、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
また、口呼吸を鼻呼吸にすることでも効果が得られます。
唾液にはプラークを抑える働きがあり、口呼吸によりお口の中が乾燥してしまうとプラークの活動が活発になるため、口を閉じできるだけ鼻呼吸することを心がけましょう。
キシリトール入りのガムを噛むことも効果があります。
キシリトールにはプラークをはがす効果があるため、虫歯予防以外にも歯周病予防にもなります。
特に歯磨きした後や食事の後に噛むと効果が得られます。
ただ、キシリトール配合の割合が半分以下のものは糖分が多いため効果が得られにくいです。
クリニックで100パーセント配合の商品を選ぶか、市販のものでも半分以上ものを購入するようにしましょう。
クリニックでの対策法
自宅でのセルフケアだけでなく、クリニックで定期的に検診を受け歯周病対策を行いましょう。
プラークが固まってしまうと歯石になり、この歯石は歯磨きだけではなかなか取れないので、クリニックで取ってもらうしかありません。
歯石を取り除かない限りは歯周病を治すことができません。
歯石を除去するための費用は1回当たり3000円程度ですが、歯石が歯ぐきの奥まで入り込んでしまっている場合では何度か通院する必要があります。
まとめ
歯周病は進行してしまうと歯をなくしてしまうたけでなく、全身の健康にも関わる怖い病気です。
ですが、正しい治療と日ごろのセルフケア、クリニックでの定期検診によって発症するのを食い止めることができます。
今日からすぐに始められるセルフケアなどを行った上で、クリニックでクリーニングを受けるようにしましょう。