皆さんは、ワンデイインプラントというものをご存知でしょうか。通常のインプラントとは異なり、費用も負担も軽くなった新しいインプラント治療です。
ワンデイインプラントは、
「歯が抜け落ちてしまったどんな治療法があるの?」
「入れ歯がどうしてもあわない」
「自然な見た目も、噛みごごちも実現してほしい」
そんな患者様の声にお応えして研究された治療法なのです。たった1日で、快適に噛めて思い切り笑える生活を手に入れることがでるなんて驚きですよね。
今回はそんなワンデイインプラントについてご紹介します。通常のインプラントは費用がかかるので手を出せないと思っていた方も、是非参考になさってください。
目次
ワンデイインプラントとは
通常のインプラント治療では、グラグラとして痛くて食べ物を噛むことができない歯を抜いてから2~6ヶ月ほど待ち、ようやく歯を入れることができて初めて噛むことができるというのが一般的です。
そもそもインプラントが骨と結合するまでは、インプラントに力を加えてはいけないということが重要事項でした。
しかしワンデイインプラントは、1日で歯を固定するインプラント治療です。インプラント手術を行ったその日のうちに歯を装着することができるので、わずか1日で見た目の美しさが劇的に変化し、その日のうちから軽い食事を摂ることも可能になっています。
総入れ歯とワンデイインプラントはこんなに違う
ワンデイインプラントと総入れ歯には大きな違いがあります。
総入れ歯
【5年ごとに修理が必要】
歯が1本も残っていない場合は総入れ歯となりますが、総入れ歯の場合は5年ごとに修理が必要となっています。そして歯ぐきが痩せると入れ歯の形も変えなければならず、口元の印象が変わってしまうこともあります。
【プラスチック製】
保険内ではプラスチック製の入れ歯になりますが、装着時や食べ物を噛むときに痛みがあったり、歯茎に炎症が起こることがあります。
【痛みや嘔吐反射がある】
総入れ歯の場合口の中の粘膜部分まで覆われるので嘔吐反射が起こったり、味を感じにくくなる方もいらっしゃいます。
ワンデイインプラント
【一生モノ】
ワンデイインプラントの場合、歯をしっかりと骨に固定するので、骨や歯茎が痩せることなく、天然歯のように保つことができます。
【チタン製】
骨に固定する人工歯根(インプラント)部分はチタン製です。
【違和感が無い】
麻酔専門医が静脈麻酔を担当する施術中はもちろん施術後も天然歯のように自然な付け心地です。
インプラント治療について
歯科インプラント治療は、第2の永久歯とも呼ばれ、失った歯を再生させる、素晴らしい治療法です。チタンと骨が結合するという事実の元に開発された現在のインプラントシステムは40年以上の実績があります。
しかし、アゴ全体の治療となるとマイナス面もあります。
- 治療費が高額 ・・・特にアゴ全体の治療になると本数が多くなる。
- 外科手術 ・・・手術中の偶発症が心配
- 治療期間が長い ・・・ 骨移植が必要な場合や、アゴ全体の治療の場合は治療期間が2〜 3年かかる。
- 症例に限界がある ・・・骨が薄いと治療できない。歯周病が治ってからでないと治療できないなど
ワインデイインプラントならこういったマイナス面を解消できます。
ワンデイインプラントのここがスゴイ
- 一日で固定式の歯を入れることができる。
- 手術当日から、口元が美しい状態になる。
- 片顎に4~6本で済むので、費用・料金を抑えることができる。
- 手術時間も短く、腫れや痛みも少ない。
- 骨が薄くなっていても、大がかりな骨移植をしないで治療することができる。(=費用・料金が抑えられる)
- 従来では必要だった2次手術が不要となり、1回の手術で済む。(=費用・料金が抑えられる)
- 通院回数が少ない。(=費用・料金が抑えられる)
- 一度治療が終われば、あとはメンテナンスに通うだけで良い。(=費用・料金が抑えられる)
- 入れ歯のような手入れが不要
- 本歯が入れば、違和感なく何でも食べることができる
- 理想的な美しいかみ合わせになり、口元にハリが出て、若々しいお顔立ちになる
ワンデイインプラントは通常のインプラント治療よりも埋入本数が少ないので、アゴ全体の治療でも治療費を抑えることができます。
歯科麻酔が静脈内鎮静法を行い、不安感なく手術を受けることができるので痛みが心配な方も安心です。また、手術中は全身の状態をくまなくチェックし、体調の変化にも対応することができます。
インプラント埋入当日に仮歯を固定することになるので歯のない日は1日もないのが大きな特徴です。また、大掛かりな骨移植も行わないので身体への負担も軽減できます。
ワンデイインプラントの注意点
ワンデイインプラントは骨が薄くても、インプラントの埋入部位を工夫して治療することができますし、歯周病が進んでいても、悪い部分を取り除いて埋入するので治療が可能です。一日でインプラントを埋入するという技術のため、医師の技術スピードと精密さが要求される治療方法となります。
ワンデイインプラントでは、顎にバランスよくインプラントを埋め込むことで、力が分散されるようにされていますが、治療期間中はりんごなどの固いものは避け、適度な力で噛むよう心がけることが必要です。
ワンデイインプラントは経験豊富な医師に相談しましょう
今までは入れ歯で過ごしていたが不便に感じていたという方や、美しい歯を一刻も早く取り戻したいという方にとって、ワンデイインプラントは新しい選択肢となったのです。
しかしワンデイインプラントは非常に高い専門知識と技術が必要になる為、どの医院でも行っているわけではありません。通常のインプラント治療の知識と技術が豊富であることはもちろんのこと、更にワンデイインプラントの知識と技術を持った医院を見極めることが重要です。
ワンデイインプラントは少ない人工歯根で多くの歯を支えます。限られた本数で歯を支える為には高度な技術が必要となります。
ワンデイインプラント治療をお考えの方はワンデイインプラントをより多く経験している医院で治療をされることをお勧めします。
引用ページ
http://www.kougakukai.com/chiryou/onedayimplant/