目次
はじめに
みなさんはご自分の歯並びに自信がありますか?
質のいい生活をしていくための治療として、日本でも歯科矯正は定着しつつある治療法です。
テレビなどでも歯並びが悪い人はほとんど見なくなっていることは誰もが知っていることですよね?
ですが、歯科矯正にはある程度の時間がかかり、費用についてもそれなりにかかります。
そのため、クリニック選びや治療方針の選択について基礎知識を得た上で後悔しないよう治療したいものです。
さらに、歯科矯正の必要性やメリットを理解した上で今以上に質のいい生活を行えるようにここでお手伝いできれば幸いです。
ぜひ、ご参考になさってみてくださいね!
歯科矯正の必要性とは
では、歯並びが悪いとどう困るのでしょうか?
これは自然界で生きる動物にとって命にかかわることで、人間にとっては日常生活で大きな障害を起こす問題だと言われています。
そういった意味から考えても、歯科矯正には次のような必要性があると言えます。
◇しっかりと栄養を摂取する◇
動物も人間も生きるためには栄養を摂らなければなりません。
そのために、歯の働きは噛み合わせが整合、連動して機能する必要があります。
自然界で生きる動物の場合、もし歯がなくなってしまうと食べ物を食べられずに最終的には餓死してしまいます。
上下の歯同士がしっかりと噛みあって食べ物を噛むということは、命を維持していくための基本中の基本です。
さらに、歯並びが悪いままだとあごの成長過程でバランスがおかしくなり、顔の形まで変形してしまうと言われています。
◇審美性、美しい表情◇
昔から歯並びがキレイなことと目が大きいことは、美しさの普遍的要素だと言われています。
中身が重要だとは言いながら見た目のよさは第一印象がいいですし、人間関係をスムーズにするための大変大きな要素でしょう。
男性については接客業や営業などの仕事上でのメリットとなり、女性については美しさは人生を豊かにするための重要な要素になるはずです。
◇発音をよくしコミュニケーションを円滑にする◇
また、われわれ人間にとって言葉を使ってのコミュニケーションは大変大切なものです。
ですが、歯並びが悪いままだと歯の間から息が漏れてしまい不明瞭な発音になって、言葉が聞き取りにくくなります。
現在は特にグローバル化が進行しているため、今後ますます日本以外の方とのコミュニケーションを行うケースも増えていくはず。
つまり、歯並びはコミュニケーションにも大変大きな影響を与えるもので、われわれの社会生活にも大きな影響を及ぼすのです。
歯科矯正治療の基礎知識
◇歯科矯正の仕組みとは◇
では、実際に歯科矯正治療とはどういったことを行うのでしょうか。
一口で言うと、歯が動く仕組みを使って自然に動かしたい方に動かし、いい噛み合わせを作っていく治療だということです。
歯を支えている歯槽骨という骨は、力が加わると骨を食べる細胞である骨芽細胞が働くため、少しずつ歯が動きます。
歯1本分程度の隙間があったとしても動いてしまう柔軟性を人間は持っているのです。
もし、歯を移動させるスペースが隠れていれば、それを有効活用していくため抜歯はしません。
ですが、歯が並びきれず動かすスペースがないような時には、仕方なく抜歯してスペースを作っていく必要があります。
◇装置の種類と期間◇
固定式装置、歯の表面や裏に付ける装置など、状態によってさまざまな矯正装置があるもの。
その人それぞれでスタンダードというものはないでしょう。
矯正期間についてもそれぞれですが、一般的に2~3年程度が多いです。
年齢が30歳を過ぎている方は少し時間がかかることが多いですが、技術や治療法の進歩によってそれもクリアできる治療法があります。
また、骨格のずれが多い方も治療期間が延びる場合があります。
◇費用について◇
歯科矯正は基本的に保険適用外の自由診療ですが、ケースによっては保険が適用される場合もあります。
なお、矯正費用はお子さんの場合と大人の場合で大きく変わりますので確認しておいた方がよさそうですね。
・大人の場合
一般的な歯の表側にブラケットやワイヤーを装着する歯科矯正では
80~100万円程度が多いです。
裏側に取り付ける矯正だと特殊な矯正法になるため120万円以上かかることも。
それに加え、初診料やメンテナンス料などが月々かかる場合もあります。
・お子さんの場合
お子さんの歯科矯正の場合は永久歯への生え変わり時期に合わせて行うもので30~50万円程度が一般的です。
加えて初診料や検査料、毎月のメンテナンス費用などがかかる場合もあります。
さらに、永久歯が生えそろった後に行われる一般的な矯正については40~60万円程度の場合が多く、お子さんだと歯が動きやすいため治療期間が大人の矯正より短くなり、費用も抑えられます。
もし、お子さんの歯並びで悩んでおられる方は、永久歯になる前に検討する方がよさそうですね。
歯科矯正する前の注意点とは
では、歯科矯正を行う前の注意点とはどういったものがあるのでしょうか。
◇虫歯があると矯正できない◇
虫歯がある方は治療してからでないと矯正することはできません。
虫歯を治療せずに矯正してしまうと、後になって虫歯を抜歯しなくてはいけなくなった時にその抜歯部分を矯正するための費用が無駄になるからです。
ただ、クリニックで矯正前にお口の中をチェックしますので、必要以上に心配することはありません。
◇歯周病の方は歯科矯正できない◇
虫歯と同様で、重度の歯周病の方は抜歯が必要になる場合があり、お口の中をチェックしてもらう必要があると言われています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
歯科矯正には時間も費用もかかるもの。
また、歯科矯正の方法も一つだけではなくさまざまな方法から選ぶことができ、それによりかかる費用も変わります。
さらに、お子さんと大人の矯正についても違いがありますので、それぞれの歯科矯正治療にどの程度の期間や費用がかかるのかを事前に頭に入れていただき、きちんと計画して治療していただきたいです。
みなさんがキレイな歯並びを手に入れて、自信を持って毎日を過ごせるようお祈りしています。