睡眠時に上気道が狭くなり、流れ込む空気を塞いでしまうことで軟口蓋という部分が振動することで起こるいびき。
いびきはその日の体調や枕の高さの影響や寝る時の姿勢などによって変化し、大きさや音の高さ、連続性などには個人差があるものです。誰でも寝ている時は無防備ですし、いびきをかいているか分からず心配になることがありますよね。
中にはパートナーにいびきをかいていることを指摘されたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。いびきをかいていることをなるべく他人に気が付かれたくないという方も多いのではないでしょうか。
ここではご自身がいびきをかいているか心配な方や、実際にいびきをかいていることを自覚している方のために、効果的ないびきの対策方法やいびきの治療方法をご紹介します。
いびき対策方法
いびきをかく人は女性よりも男性の方が多いと言われており、その割合は年齢を重ねるほど増していきます。
いびきをかいてしまうことが恥ずかしい、同居人の睡眠を妨害してしまって迷惑になると考える方が多く、いびきに関してのさまざまなお悩みは尽きることはありません。
もちろんいびきは専門家に治療してもらうことが望ましいのですが、治療にはなかなか踏み出せないという方は簡単に出来るいびき対策を始めてみましょう。
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横向きに寝る
いびきは、かきやすい姿勢とかきにくい姿勢があります。
仰向けで寝ることによって舌の筋肉が緩みやすくなり、舌が喉の奥へと落ちてしまいいびきが発生しやすくなります。しかし横向きに寝れば喉の奥に向かって舌が下がることはありません。そのため気道が確保しやすくなり、いびきをかきにくくなります。
いびきが気になる方は抱き枕などを上手く活用し、横向きの楽な姿勢で眠りましょう。 -
ダイエット
いびきをかいてしまう原因に、肥満があります。
肥満体型で首回りなどにも脂肪がついてしまうといびきをかきやすくなります。食事制限だけで減量しようとすれば体に負担が掛かってしまい、リバウンドのリスクもありますので適度な運動を欠かさないようにしましょう。また、過度に運動してしまうとその疲労やストレスが原因となってかえっていびきの原因になってしまう可能性もありますので注意が必要です。
体と精神的な負担にならないような適度な運動を継続し、ダイエットを行うといびきが解消されることがあります。 -
口呼吸を改善する
いびきの大きな原因に口呼吸があります。口呼吸の場合には鼻呼吸のときよりも上気道が塞がりやすくなっており、いびきをかきやすくなります。
口呼吸は無意識に行っているため自覚がない方がほとんどですが、寝起きに喉や唇などが乾燥していたり、口の中がネバネバして口臭がひどい場合には口呼吸をしている可能性が高いでしょう。
鼻炎などの鼻の疾患が原因となって口呼吸になってしまう方もいらっしゃいますが、鼻の疾患がないのに口呼吸が癖になってしまっている方もいらっしゃいます。
日常生活から口呼吸が癖になってしまっているといびきだけではなく口臭などの原因にもなりますので、ガムを噛んだり口呼吸防止アイテムを活用して鼻呼吸ができるように意識しましょう。
いびきの治療方法
いびきを改善したい場合には、自力でできる対策から始めることも大切ですが、病院での治療が最も安心の方法です。
専門クリニックや耳鼻科などでいびきの治療が行われていますが、病院ではいびきの原因を明確にしてから治療を行いますので、自力では改善できないという方も安心です。
口腔内装置(マウスピース)
睡眠時にマウスピースを使用することで下顎が後ろに落ちないようにし、気道をしっかりと確保する方法です。
軽度のいびきの方に有効な方法で、マウスピースは持ち運ぶことができるので自宅以外でも使用することができます。
CPAP(シーパップ)
CPAP療法では、睡眠時に鼻にゴムマスクを装着し、ホースを介してCPAP装置から空気を気道に送り、圧力をかけて気道が塞がらないようにするという方法です。
体にメスを入れる必要はありませんが、機器を装着している時だけしかいびきを改善することができないため、根本的な解決にはなりません。
また、自宅以外では機器を持ち運んで使用する必要があるため手間がかかってしまいます。
外科手術
気道を塞いでいる口腔内の軟口蓋などの粘膜をレーザーやメスを使用して外科的に切除する方法です。
気道を塞いでしまう部分を切除することで呼吸の通り道を確保することができるため即効性があります。しかしその分通常の食事をとるまでに時間がかかり、痛みがあるため麻酔が必要となります。
最先端のいびき治療「ナイトレーズ」
上記では従来からあるいびき治療方法をご紹介しました。
手軽にできるのがマウスピース療法CPAPですが装着していないときにはいびきを防ぐことができないためいびきを根本的に改善するためには外科手術が必要で痛みが伴うことが大きなデメリットでした。
そこで登場したのが従来のいびき治療の欠点を払拭した最新のいびき治療「ナイトレーズ」です。
従来の治療法歩では軟口蓋や口蓋垂をレーザーやメスを使用して切り広げることで気道を確保していました。しかし気道が広がるので術後に違和感があったり、食べ物が飲み込みにくいなどの症状がありました。
ナイトレーズでは軟口蓋などの粘膜組織をレーザーで収縮させる方法です。レーザーで加熱する際には痛みがほとんどないため、麻酔を必要としません。
レーザーで軟部組織を引き締めますが、切除する必要がないため出血がなく、治療後早い段階から通常の食事に戻ることができます
痛みや違和感を最小限に抑えることに成功したナイトレーズでは、患者さまに負担を掛けることなく簡単に睡眠の質を向上させることができるのです。
まとめ
いびきにはさまざまな原因があるため、いびきを改善するには原因を突き止めることが大切です。
日帰りで行うことができてダウンタイムがないナイトレーズなら、痛みや傷や腫れの心配をせずにいびきを治療することができますので、いびきをかいている自覚がある方は専門クリニックに相談しましょう。