【進行度別】虫歯を治す治療方法の種類

はじめに

みなさんのお口の中は健康ですか?

虫歯治療は、虫歯の進み具合に合った治療を行ってくれるクリニックで受けたいもの。

もしあなたが虫歯治療を受ける場合、できるだけ痛くない治療を希望しませんか?

さらに、できる限りご自分の歯をいい状態で残したい・・と思うはず。

たとえば、虫歯になりそうな状態なら自然治癒で治す方法が最近では行われており、現代ではこういった虫歯の状態に合わせた治療が行われています。

さらに、患者さんの負担を少しでも減らすため、痛みを極力抑えた治療も行われています。

もし、クリニックへ行ってすぐに虫歯を削ろうとされたり、神経を抜こうとされたときには他の治療法はないか考えてみることも重要でしょう。

ここでは、虫歯の進行度別治療法についてご紹介したいと思います。

 

進行度別虫歯治療法

虫歯ができたことに気づくタイミングはそれぞれ違いますが、すぐに治療を行わないとどんどん進んでしまい、歯を抜くことになってしまいます。

ここでは、虫歯の進行度合いを5段階に分けて治療法をご説明しています。

 

◇1.虫歯になりかけの状態◇

歯の表面が白くなって溝が黒ずみだした状態を虫歯になりかけの状態と言うことができます。

細かく言うと虫歯ではないこの状態だと痛みを感じることはなく、削ったりせずに自然治癒を行うことが好ましいです。

治療法としては、フッ素を塗布し歯を再石灰化させることがもっとも有効です。

フッ素を塗布すると歯にミネラルを与えられ、それにより虫歯になりかけていた状態がよくなって進行を防止できます。

なお、フッ素塗布はクリニックで行ってくれます。

クリニックで使われているフッ素は市販のものより濃度が高いので歯の質を強化する作用があります。

ただし、市販されているフッ素配合の歯磨き粉を使っても持続することで歯の石灰化を促進したり、酸を作るのを防止できると言われています。

歯磨きをするときに歯磨き粉は必要ないと言う人もいますが、最近の歯磨き粉はフッ素が入ったものが多いため、ぜひ歯磨きの際には歯磨き粉を使っていただきたいです。

さて、フッ素塗布による自然治癒が有効であることは分かりましたが、その後しっかり虫歯予防を行われければ意味がありません。

つまり、クリニックでの定期検診が必要だということですね。

 

◇2.変色して小さい穴が開いた状態◇

次に、歯に小さく穴があいてしまった状態の虫歯だと穴は茶色や黒色に変色している状態だと言えますが、表面のエナメル質だけ侵されているのでまだ痛みはありません。

ただ、冷たいものを摂るとしみることがあります。

治療法としては、すでにこの状態だと再石灰化での自然治癒は難しいでしょう。

セルフケアだけでは限界ですのでクリニックでの治療が不可欠です。

クリニックでの治療とは言っても2回程度の通院で済みます。

まず1回目の通院では麻酔をして虫歯になったところを削り除去していきます。

さらに、虫歯の部分がなくなって穴があいたままの歯の型を取り、それに合った詰め物を後日詰めていきます。

それまでの間は仮の詰め物を入れておきます。

2回目の通院では歯に入れられた仮の漬物を取り除き、作ってあった詰め物を入れ噛み合わせを調整したりして最後に詰め物を固定させていきます。

 

◇3.象牙質まで進んだ状態◇

歯のエナメル質の奥には象牙質というものがあり、そこまで虫歯が進んでしまった場合は、食事の際に熱いものや冷たいものを摂るとしみる場合が多いです。

なお、治療法としては放置しておくと歯髄まで進んでしまい何もしなくても痛みを感じるようになるため、早めに治療をする必要があります。

 

◇4.歯髄まで達し痛みがある場合◇

歯髄まで虫歯が到達してしまうと激痛を伴うと言われています。

常に激痛を伴うこの状態だと、すぐにクリニックで処置してもらえない場合は痛み止めを服用して応急処置することになります。

クリニックでの治療法は虫歯の部分を取り除き、針状の特殊器具を使って歯髄の中をキレイにしていきます。

そのため、歯髄の長さを測定したり、レントゲンを撮影したりなどして状態を見ていきます。

さらに、キレイになった歯髄の中を消毒しかぶせ物をしていきます。

5日程度の治療期間が必要なので、この状態まで放っておくと治療は大変負担の大きいものになってしまいます。

 

◇5.歯冠部まで溶けた状態◇

ここまで進行すると最終段階と言ってもいいでしょう。

歯冠部まで溶けてしまって歯髄も死んでおり、痛みも感じないほどひどくなっています。

さらに、歯根まで虫歯が進んでいき歯根膜が可能して膿が出てくることもあります。

治療としてはここまで進んでしまうと治療が大変難しくなってしまうようです。

少しでも歯が残っているとかぶせ物をしたりできますが、ない場合にはインプラントやブリッジ、入れ歯などで歯の機能を取り戻すしかありません。

 

虫歯になる前に定期検診を

最近、虫歯になる前にクリニックでの定期検診の重要性が叫ばれるようになってきました。

どうして定期検診がそんなに重要なのでしょうか。

歯が痛んだり、お口の中に違和感を感じてからクリニックに行く方が多いでしょうが、そうなる前からすでに歯は傷みだしています。

虫歯の初期段階ではほとんど痛みがないため、ある程度進んでしまって痛みが起きてからクリニックへ行ってもかなり虫歯が進んでしまっているのです。

虫歯が進行してから治療するとお金も時間もかかってしまいますし、何より痛みが出てきて嫌なもの・・。

ですが、定期的にクリニックで検診を受けていると早期発見できるため、いやな治療を避けることができるのです。

つまり、いつまでも健康的な生活を送るためにクリニックでの定期検診は必要不可欠なもなのです。

まとめ

歯は削るほど悪くなっていくもの。

さらに、やり直すほどさらに悪くなっていくものです。

たとえ歯であっても体の一部なので、その歯を守るためには削るのではなく削らない予防歯科に重点を置く必要がありそうです。

さらに、歯を残す治療を行ってくれるクリニック選びが重要と言ってもいいでしょう。

ぜひ、ご自分に合ったクリニックを見つけていただき、いつまでも健康な歯を維持していたたきたいです!

 

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