放置しないで!虫歯に潜む病気とは?

はじめに

みなさんは日ごろから歯のケアをしっかりなさっていますか?

虫歯を放っておいたり、治療を途中でやめてしまったことがある方は多いのではないでしょうか?
まだ全ての治療が終わっていないのに、痛みがなくなったからとクリニックに行くのが面倒になって行くのを止めてしまったり、市販されている鎮痛剤で我慢したり・・などさまざまでしょう。
でも、虫歯治療を放っておくと進行して重症化してしまい、大きな病気になる可能性があることをご存じでしょうか?
虫歯が進行すると虫歯菌が口の中から全身に広がり、敗血症や心筋梗塞などの死亡の危険性がある病気になることがあるのです。
ここでは虫歯が重症化することにより起きる怖い病気になどについてお教えしたいとおもいます。
ぜひ、今後のご参考になさってみてくださいね!

虫歯の放置はどうしていけないの?

では、どうして虫歯を放っておくといけないのでしょうか?
虫歯を放っておくことは日本では当たり前のようになっていますが、実際に放置するのはどの段階でもいいことではありません。
クリニックに行く絶好のタイミングとしては、虫歯になる前に定期的に検診でチェックすることだと言われています。
痛みがないからと言って、体の一部が溶けているのに放っておくでしょうか?
たとえば、指が1本溶けて溶けているのにあなたは放っておきますか?
溶けてしまってから病院に行ってももう指は元通りにはならないでしょうし、最悪全身にまで影響が出るかもしれません。

虫歯は完治しない

よく虫歯が治ったなどと言いますが、虫歯が完治することはありえません。
虫歯で溶けた部分を人工的なものを使って治してもそれは人工的なものであり、たとえると義足のようなものなのです。
虫歯菌を完全に除去することは困難ですし、被せものの中で知らないうちに虫歯が再度進行している可能性もあります。
つまり、虫歯を放っておくことで歯を失ってしまうリスクはどんどん高くなるわけですね。

虫歯が痛みだすと神経にまで進んでいる?

虫歯が痛みだしてからクリニックに行くということは、虫歯菌が神経にまで到達してしまっていることになります。
すでに痛みがあるのに虫歯菌に侵されているところを除去し、神経を露出していいわけがありません。
つまり、痛くなった虫歯の神経は取り除いてしまうことがほとんどです。
神経を抜くのはいやでもそれで終わるのならいいのでは?などと思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが、神経を取り除いてしまうとその歯は枯れた植物と同様で、とても壊れやすくもろくなってしまうのです。
菌は見えない歯の奥まで入り込んでしまい、痛みが起きないままさらに歯を侵し続ける可能性があります。

もし、将来できる限り多くの健康な歯を残したいなら虫歯予防のため定期的に検診を受ける、見つかったらすぐにできる限りクリニックで治療を受けることをおすすめします!

虫歯による起こる病気とは?

肺炎

虫歯が原因となって肺炎が起きる場合があります。
これは誤嚥性肺炎と言って、寝ている間などに虫歯菌が気管から肺に侵入して肺炎を起こすものです
主に免疫力が落ちた高齢者に起きやすい病気で、激しい咳や高熱、呼吸困難などに陥って衰弱し、最悪死亡する場合もあるようですね。

心筋梗塞

虫歯になって死んだ神経を放置していると虫歯菌は血液の中まで入り込み全身に広がります。
虫歯菌が心臓に入ってしまうと血管を硬くさせ、動脈硬化を進行させ血流が悪くなるので狭心症になり、さらに進むと心筋組織が壊死してしまい心筋梗塞を引き起こすのです。
そして、心臓が激しく痛み出し心臓が止まってしまい突然死を起こす・・というから怖いですよね。

骨髄炎

虫歯が進み神経が死ぬと虫歯菌はあごの骨を侵し始めます。
そのうち炎症が起き、歯ぐきや歯肉から血が出て膿が出るようになりさらに進むとあごの骨髄に虫歯菌が感染してしまい、骨髄炎が起きます。
さらに、嘔吐や高熱、全身の倦怠症状が続くと治療が遅れて骨が壊死しそうなるとそれを除去するため外科手術が必要となり、骨が変形したり後遺症が残る場合もあるようですね。

敗血症

骨髄炎が進むと虫歯菌が全身に運搬されますが、免疫機能が正常ならその菌に負けることはないため大事には至りません。
ですが、虫歯治療を行わないで放置したままだと常に虫歯菌が血流に乗るため全身を巡り続けます。
これが長期間続いてしまうと血液が腐敗する病気である敗血症を起こし、多臓器不全を起こして最悪死亡する場合があります。
実際に起きた例としては2011年にアメリカのある男性が親知らずが虫歯になったのが原因で多臓器不全を起こしてしまい死亡したり、2013年にはイタリアの女性が虫歯治療を放置してそれが原因で敗血症を起こして死亡した・・というのがあります。

虫歯が悪化するのを防止するには?

毎日の丁寧なケア

虫歯が自然に治ることはありません。
なので、ちょっとでも不調や痛みを感じたらすぐにクリニックで治療を受けましょう。
その後、虫歯がまた発生するのを防ぐためお口のケアをしっかりと行いましょう。
虫歯自体が発生しないよう日頃の歯磨きやお口のケアを習慣づけ、虫歯の発生しないお口の環境づくりが大切です。
なお、最近ではデンタルフロス、フッ素入り歯磨き粉、電動歯ブラシなど効果的で便利なグッズもあるため、こういったものを積極的に利用したいですね。

定期的な検診

また、ご自分での丁寧なケアに加えて定期的にクリニックで検診を受けることも大切です。
虫歯のチェックのほか、ブラッシング指導やクリーニングなども行ってもらえるので、より健康的で清潔なお口の環境が維持できるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
歯と全身との関係とは深い関係があることをお分かりいただけましたか?
たかが虫歯と侮ることなかれ・・だと思いませんか?
健康な歯が少しでも多く残ることで、健康寿命も大きく変わってくることは間違いなさそうですね。
ぜひ、今後のお口のケアに役立ててみてくださいね!
みなさんの歯がいつまでも健康であるようお祈りしています!

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